日本でもメジャーなピザ
イタリアンというと、皆さんはどんな料理をイメージしますか。
パスタやピザを思い起こす方も多いと思いますが、イタリアでピッツァと呼ばれるピザをメインに提供するお店のピッツェリアがイタリアには45000軒もあると言われています。
ピッツァ1品で食事が完結できるので価格帯も手ごろで、現地の方にもとても親しまれています。
日本ではランチやおやつにも食べますが、イタリアのピッツェリアは夜の営業がメインでピザは夕飯として食べられることが多いというのは驚くところです。
繊細な料理も豊富
イタリアンというとチーズたっぷりのピザやオリーブオイルたっぷりのこってり系の料理や、パスタなどの炭水化物料理ばかりをイメージされる方も多いかもしれません。
ですが、イタリアにも食材を生かした見た目にも美しい繊細な料理が豊富にあります。
特にイタリアでいうリストランテと呼ばれる高級レストランでは、フルコース料理が提供され、フランス料理のルーツとも言われているほどの歴史や伝統も有しています。
最近では日本でも高級イタリアン店が増えてきましたが、コースの順番はフレンチと混同されていたり、日本人が馴染みやすいようにフレンチコースのような流れで提供されることが少なくありません。
ですが、本来のイタリアンのコースは前菜の後にパスタやリゾットの炭水化物が登場し、肉料理が出てドルチェという流れになります。
メインより先に手作りのパスタやチーズたっぷりのリゾットを味わうのが特徴的です。
また、魚料理は魚が獲れる海沿いのエリア以外ではあまり登場しないという特徴もあります。
地方ごとに異なる特徴
イタリアは南北に細長い形をしているお土地柄もあり、北と南では気候や風土も違うため、獲れる食材や食文化にも違いがみられます。
そのため、調理法や料理にも差があるのですが、日本で知られているイタリアンはその多くがナポリ料理ということができます。
イタリアンのお店やピッツァ専門店に「ナポリ」と冠された店名がよく見られるのも、それを示しています。
ナポリは地中海に面した温暖な気候で、日本人がイメージするイタリアンに特有のオリーブオイルやトマトの生産が盛んで、オリーブオイルを使った料理やトマトソースやトマトを使った料理が豊富です。
また、漁港があるので魚介類を使った郷土料理も多く、同じく海に囲まれた日本人の食文化と似ている面もあることから、ナポリの料理が日本でイタリアンとして広まっているということができるでしょう。