基本的なマナーを理解しよう

パスタのマナー

洋食にも様々な種類がありますが、特にイタリアンは日本人に人気となっており、カジュアルなピザやパスタは特に人気が高くファミレスなどでも用意されています。
ピザやパスタをファミレスなどで食べるときはあまりマナーを気にせずに食べることができますが、イタリアンレストランで食べるとなるとやはりマナーは気になるところです。
パスタを食べるときは、日本人はスプーンとフォークを使うことが多いですが、イタリアンのマナーではスプーンは使用しません。
スプーンを使うのは子供だけですので、大人の場合は注意したいところです。
フォークの巻き方はお皿に垂直に立て少量ずつ巻き付けます。
日本ではうどんや蕎麦などの麺類はすすって食べることも多いですが、パスタを食べるときは音を立てないよう注意しましょう。

ワインの飲み方を知ろう

食事の際はお酒も楽しみたいという人は多いですが、イタリアンではワインが良く合います。
そしてワインのマナーも良く理解しておきたいところです。
日本では客同士でお酒やビールを注ぎ合いますが、イタリアンではそうした行為はマナー違反となってしまいます。
ワインは店員が注ぐのが基本となっていますので、グラスが空いた場合は店員を呼んで注いでもらいます。
さらに、乾杯を行う際もグラスを合わせることは避けましょう。
日本ではビールジョッキなどをカチーンと音を鳴らせて乾杯する傾向にありますが、こうした行為をするのは実は日本人ぐらいです。
それゆえ、ワインで乾杯を行う際はグラスを合わせたりせず胸の前に持ち上げる程度にしておきます。
上司などと一緒の際は目上の人よりグラスが高くならないよう気を付けます。

パンやスープの食べ方を知る

日本食では白いご飯にお味噌汁という組み合わせが一般的ですが、イタリアンではパンとスープが出されることが多くなっています。
それゆえ、マナーも理解しておきたいですが、スープはスプーンですくい、音を立てずに静かに飲みます。
スプーンは手前から奥にすくいます。
カップスープの場合はそのままカップで飲むことができますが、スプーンがついている場合はそのまま飲むのではなく、スプーンを使いましょう。
パンが出た場合はそのままかじったりせず、一口サイズにちぎって食べます。
パンにはオリーブオイルやバターを塗ることができますが、パンを食べるときにその度に塗ります。
パスタなどのソースをパンに塗って食べるのはマナー違反ではありませんが、格式の高いレストランの場合は避けたほうが無難です。
料理の写真をSNSなどに掲載する人も多いですが、格式高いレストランでは撮影禁止となっているところもありますので、こちらも注意が必要です。

イタリア南部の食物の特色及び特徴的な料理とは

イタリアの気候と料理の関係

長靴の形で誰もが知っているイタリア半島は、アルプス山脈の南サイドから地中海へと南東に対して伸びている半島になります。
イタリア南部に関しては東サイドをアドリア海、南サイドはイオニア海、さらに西サイドはティレニア海と海に包囲されています。
気象状況として冬のシーズンは温暖であり夏の季節は降水量があまりなく乾く地中海性気候ですから、その特色を活用した農作物が作られています。
乾燥に力を発揮する、オリーブ、あるいはブドウなどの果物並びに柑橘類などがたくさん生育されています。
それに加えて牧畜に関しても活発です。
加工品についても、オリーブオイルやトマトペーストさらにチーズなど非常に多く作られています。
パスタについても南部においては非常に長い日照時間で乾き切った空気を活用した乾燥パスタがメインになっています。
以上のような地形並びに気候の特有性から、イタリア南部の料理も独特です。
活き活きしている魚介類をたっぷりと使い、オリーブオイル並びにトマトペーストそれから、チーズなどを付け足した料理がたくさんあります。

ナポリピッツァとアクアパッツア

イタリア南部のナポリはピザ生誕の地としても有名なように、ナポリピッツァはイタリア南部をシンボライズする料理です。
親しまれているマルゲリータも、ナポリピッツァです。
ナポリピッツァに関してはもちもちとした歯ごたえのピザ生地が持ち味だと言えます。
ピザの縁そのものが膨らんでいます。
それに加えて、アクアパッツアは、 魚介類をトマト及びオリーブオイルを活用することによって煮詰めたカンパニア州州の典型的な煮込み料理になります。
カンパニア州については、地形のブーツの下の部分にあたるエリアです。
活用される魚はタイやスズキ、さらにタラやメバルなどの白身魚そしてサバといった青魚、貝はムール貝など使用します。
水及びトマトだけで煮詰めたり、白ワインをプラスするものもあります。

オレッキエッテ及びフレーグラ

オレッキエッテは、ブーツのかかとに該当するプッリャ州と、土踏まずの部位のバジリカータ州のエリアをシンボライズするパスタです。
オレッキエッテと言いますのはイタリア語で耳という意味合いで、イメージできるように耳の様なカタチをしています。
ブロッコリーを柔らかくなるまで時間をかけて茹であげた後、ひねりつぶしてオレッキエッテのへこんでいるところに詰めたものが高い評価を得ています。
またオリーブオイルに対してアンチョビ及びニンニクや赤唐辛子を足したソースに絡めて出される傾向も強いです。
加えて、フレーグラは、あられの様な粒のパスタで、硬質小麦のセモリナ粉を利用することによって作成されている乾燥パスタになります。

赤ワインの特徴と得られるメリット

赤ワインの特徴

濃色の黒ぶどう種より作りあげられる赤ワインは、赤と言いましても赤黒い様なとても濃いカラーが特徴的なワインでありまして、黒葡萄を皮ごと押しつぶして醸造させ熟成するという特色が見られます。
室温に因る発酵によって生み出される赤ワインは、飲食店などで出される時でも室温程で飲まれるのが通例で、熟成期間の非常に短い赤ワインは色が薄めで、熟成期間が長期にわたるととても濃い赤色へと変わります。
長期に亘って熟成されている赤ワインには、明かりに対して透させても光が通過しないくらいに濃色なタイプも見受けられます。
味に関しても外観どおりに、重いものが非常に多く、白ワインと断然異なるのは味に渋みが非常に強く感じることができる部分になります、アルコール度数も高いので飲み口についても重厚感があります。

赤ワインと肉料理との関係性

よく赤ワインは肉、白ワインには魚が合うと見なされることがあります。
赤ワインの味わいは、苦味と酸味が特色になりますので、味の淡白な白身魚のクッキングですと赤ワインだからこその苦味が精巧な料理の味を上書きすることから、苦味ばかりが強調されてしまった味わいなってしまいます。
しかしながら牛肉による料理は旨味、あるいは甘みの非常に強い料理が多いことにより、赤ワインの非常に強い苦味は料理が持っている味のバランス状態を調整してくれるので相性が合うといえます。

ワインの具体的な効能

世界的な規模で愛されるワインは、適量ならば身体の健康に実効性があることは誰もが知っている話です。
ポリフェノールといった身体にとって有効な成分が内包されています。
ポリフェノールは活性酸素を滅する効果を発揮します。
要するに活性酸素からくる動脈硬化に歯止めをかける働きをします。
人にとりまして動脈硬化は恐ろしいといえ、適量のワインを飲酒することで予防することができるということで実用的です。
さらに、ワインはポリフェノールだけに限らずカリウムに関しても包含されています。
カリウムが人体内でナトリウムと融合することで、高血圧を阻止する働きがあります。
また、一日あたり、1杯から2杯のアルコールの摂取には骨密度を高く上げる効果を発揮するといわれています。
つまり、ワインには骨を改善する効果効能もあります。
また、赤ワインのポリフェノール成分のレスベラトロールにおいては、寿命を引き延ばす効果があるといわれています。
原則として赤ワインのほうが、身体の健康効果が高いと意識しておくと良いでしょう。
あらためていうまでもなくワインの飲み過ぎは良くありませんので、そういう点だけは留意することが大切です。

イタリアンのフルコースの選び方やお店のこだわり

食前酒と前菜から楽しいフルコースの始まり

高級イタリアンレストランや、こだわりのあるお洒落なイタリアンレストランではフルコースのプランを楽しむことができます。
月替わりのコースや季節限定、時期限定などのコースメニューが用意され、料理の品数や内容、料金などが異なる幾つかのプランから好みや予算などに合わせて選ぶこともできます。
また、メニューにあるアラカルト料理をご自身で自由に組み合わせて、オリジナルのコースを作ることも可能です。
いずれのパターンでも、フルコースのスタートを飾るのは食前酒と前菜です。
食前酒にはシャンパンもいいですが、せっかくのイタリアンのお店ですからイタリアンワインがおすすめです。
イタリアでも白に赤、甘口から辛口まで様々なタイプのワインが生産されているので、ソムリエに相談しながら好みに合ったワインを見つけましょう。
前菜には旬の魚のカルパッチョや、高級生ハムとチーズなどの盛り合わせがワインとの相性もいいです。

お店のこだわりが分かるプリモ・ピアット

前菜に続いてメインの一皿目にあたるプリモ・ピアットが登場します。
コースによって決められている場合と、幾つかの選択肢の中から好きなものを選べる場合もあります。
プリモ・ピアットはパスタやニョッキ、リゾットなどの主食系が基本です。
イタリアンの代表的な料理であり、お店のこだわりも出やすい部分です。
高級レストランの多くがお店でその日に手作りした生パスタや、ジャガイモやカボチャなどをブレンドした手作りのニョッキと、手間暇かけた自慢のソースや旬の素材を使った一皿を用意してくれます。
どんな小麦粉を使っているのか、どんな製法なのか、いつ仕込んでいるかなどお店のこだわりが伝わってくる一皿です。
リゾットもチーズの種類にこだわったり、お米の炊き方やスープにこだわり、見た目は少し似ていても日本のおじやなどとは全く異なる味わいを楽しめます。

メインとなるセコンド・ピアットやドルチェ

主食の次に登場するセコンド・ピアットは肉料理または魚料理、またはその両方がセットされ、ご自身でオリジナルコースをオーダーする場合にはお腹の空き具合や好みに合わせて選べます。
もっとも、コース料理に予め組み込まれているセコンド・ピアットは全体のバランスをとって食べやすい量に調整されているケースもあり、アラカルト料理から頼んだ方が、同じようなメニューでもボリューミーな場合もあります。
ドルチェはその日のおすすめやコース限定のメニュー、好みの物から選べ、甘くこってりしたものが好きな方には至福の時間といえるでしょう。

本場イタリアの食文化や食習慣を知って本格派の料理を楽しみたい

日本でもメジャーなピザ

イタリアンというと、皆さんはどんな料理をイメージしますか。
パスタやピザを思い起こす方も多いと思いますが、イタリアでピッツァと呼ばれるピザをメインに提供するお店のピッツェリアがイタリアには45000軒もあると言われています。
ピッツァ1品で食事が完結できるので価格帯も手ごろで、現地の方にもとても親しまれています。
日本ではランチやおやつにも食べますが、イタリアのピッツェリアは夜の営業がメインでピザは夕飯として食べられることが多いというのは驚くところです。

繊細な料理も豊富

イタリアンというとチーズたっぷりのピザやオリーブオイルたっぷりのこってり系の料理や、パスタなどの炭水化物料理ばかりをイメージされる方も多いかもしれません。
ですが、イタリアにも食材を生かした見た目にも美しい繊細な料理が豊富にあります。
特にイタリアでいうリストランテと呼ばれる高級レストランでは、フルコース料理が提供され、フランス料理のルーツとも言われているほどの歴史や伝統も有しています。
最近では日本でも高級イタリアン店が増えてきましたが、コースの順番はフレンチと混同されていたり、日本人が馴染みやすいようにフレンチコースのような流れで提供されることが少なくありません。
ですが、本来のイタリアンのコースは前菜の後にパスタやリゾットの炭水化物が登場し、肉料理が出てドルチェという流れになります。
メインより先に手作りのパスタやチーズたっぷりのリゾットを味わうのが特徴的です。
また、魚料理は魚が獲れる海沿いのエリア以外ではあまり登場しないという特徴もあります。

地方ごとに異なる特徴

イタリアは南北に細長い形をしているお土地柄もあり、北と南では気候や風土も違うため、獲れる食材や食文化にも違いがみられます。
そのため、調理法や料理にも差があるのですが、日本で知られているイタリアンはその多くがナポリ料理ということができます。
イタリアンのお店やピッツァ専門店に「ナポリ」と冠された店名がよく見られるのも、それを示しています。
ナポリは地中海に面した温暖な気候で、日本人がイメージするイタリアンに特有のオリーブオイルやトマトの生産が盛んで、オリーブオイルを使った料理やトマトソースやトマトを使った料理が豊富です。
また、漁港があるので魚介類を使った郷土料理も多く、同じく海に囲まれた日本人の食文化と似ている面もあることから、ナポリの料理が日本でイタリアンとして広まっているということができるでしょう。